現役の泌尿器科医様による、語り言葉で綴られているサイトです。 砕けた感じがとっても親近感を覚えます。
仮性包茎というのは、決して『疾患(病的状態)』ではないと個人的には思っている。
勃起して、充分にペニスが露出されず、包皮が締め付けてセックスできないとか、 セックスの摩擦刺激で包皮炎が常に起こり嵌頓包茎になるとか (包皮が腫大して、ちんちんそのものがエリマキトカゲのようになる)、 そういう人は観血的治療の適応だと思うけど
、最初に書いたような理由(包茎=早漏、女の子が嫌がる、自信の喪失→インポ)は、信憑性に乏しいし、 第一、たちまち、セックスというものは主観性が相当のパーセンテージを占めるものなのである。 病的な理由以外では、個人の意思とコスメティックな考えで、『もし包茎の手術がしたいのなら』のぞんで欲しいと思う。包茎の手術をすれば全ての未来がばら色に向かうと思うのなら、ちょっと待っていただきたい。
切ったところがツートーンになるので、根部で切除縫合するとか、 陰経増強術(ペースト状のシリコンをリング状に入れるとあとが大変になることもある)を施したほうがいいのか、とか、
果てにはシリコンボールを入れると女性の快感が増すのか、とか、 そのボールの数と位置はいかほどがいいのか、とか、 ・・議論は果てしなくエスカレートしてゆくのである。 そして果てに待っているのは虚無空間だ。
まあ自分はそんな感じで仮性包茎のかたがたに臨んでいるつもりである。
特に、マスコミに振り回されて、 セックス経験・女性経験もそんなにないのに、 包茎は絶対ダメとか、ペニスを大きくするためにはどうしたらいいのか、とか云われる方には、 まず、包茎手術をしてもそんなにいいことばかりではないことを説明している。
包茎手術を否定しているわけでは決してない。 念のため。
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